菜園で栽培した野菜の栄養や効能などを調べてみました。
果菜 実を食す
島とうがらし/chili pepper
島とうがらし
沖縄原産。泡盛に漬けたコーレーグスは沖縄料理の必需品。味噌汁やうどんなどに入れてもOK。辛さにはカプサイシンという成分。これは脳の中枢神経を刺激しエネルギー代謝を促進し、体脂肪を分解するので肥満防止になります。ビタミンCやカロテンも豊富。
かぼちゃ/pumpkin
かぼちゃ
カロテン、カリウム、ビタミンC、B1、B2、E、カルシウム、鉄などが含まれ栄養価が高い。なかでもカロテンが豊富で肌や粘膜、目を丈夫にし免疫力を高めてくれます。ビタミンEは血行を促進し体を温めるので、冷え性の緩和に効果があります
島オクラ/okra
島オクラ
さやが丸く5角のものに比べると果肉はやわらかい。独特の粘りの成分は水溶性食物繊維のペクチンと複合たんぱく質のムチン。ペクチンは血中コレステロールを減らし、血圧を下げる効果があります。ムチンは胃粘膜の保護、たんぱく質の消化促進、整腸の働きがあります。体の免疫力を高める野菜です。
きゅうり/cucumber
きゅうり
成分の約95%が水分で、ビタミンCやカリウムが含まれてます。カリウムは利尿作用があり、むくみやだるさの解消に効果があります。「ブルーム?」きゅうりが表皮を保護するために自ら出す白い粉のこと。尚、痛そうなイボがとがっているものが新鮮。最近はない品種もでてきているようです。
トマト/tomato
トマト
赤い色はリコピンという成分、リコピンは有害な活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用があり、ガンや動脈硬化などの予防する効果があります。また、ビタミンC、Aが多く、血圧を下げるカリウム、ルチン、指肪の代謝を助けるビタミンB6なども含まれている。うまみの成分はグルタミン酸。果肉よりも種のまわりのゼリー部分に多く含まれています。加熱することで甘みが増えます。
茄子/eggplant
茄子
成分は水分が90%以上で、ビタミンやミネラル類はあまり含まれていない。紫紺色はナスニンというアントシアニン系色素。ポリフェノールの一種。アントシアニンは活性酸素の働きを抑え、ガンの予防の他、血管をきれいにし動脈硬化や高血圧を予防する効果もあるといわれてます。ナスニンも葉緑素ももたない白なすもある。
ピーマン/green pepper
ピーマン
唐辛子の仲間。で栄養価は抜群。ビタミンCの含有量はトマトの約4倍。カロテン、ビタミンE、カリウムなども含まれています。苦みや匂いは加熱することで軽減できますよ。匂いの成分であるピラジンは血をサラサラにし血栓や血液凝固を防ぐため、脳梗塞や心筋梗塞の予防にも効果があるといわれています。赤くなっていたら完熟の証。緑から赤になるまで約7週間ほど。赤の色素であるカプサンチンには抗酸化作用があり、生活習慣病の予防に効果があるといわれています。また、緑のものと比べビタミンCは約2倍、カロテンは約3倍にもあります。
ゴーヤ/bitter melon
ゴーヤ(にがうり)
唐辛独特な苦味の成分は、モモルデシンといい、胃液の分泌を促し食欲を増進させるだけでなく、肝機能を高め、血糖値の降下にも効果があるといわれてます。ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが豊富で、夏バテ解消にはうってつけ。赤くなった種は、洗って乾かし煎って食べると強壮効果があるといわれてます。また、建物の緑化により室内や地面の温度上昇を抑える働きもあり、近年エコ野菜として栽培がさかん。
スナップエンドウ/snap pea
スナップエンドウ
カロテンの含有量が多く、ビタミンC、食物繊維が豊富。豆の部分には、ビタミンB1やたんぱく質も含まれ、必須アミノ酸のリジンは体の成長を促進する効果があります。肉厚で歯ごたえがあり、実は甘い。すじ取りをし、さっと茹でてマヨ&醤油をかけ簡単つまみに変身です。
スプラウト
スプラウト(貝割れ大根、ブロッコリー、マスタード、レッドキャベツ、そば、青じそ、もやし・・・)
発芽野菜「スプラウト」は、シンプルなインドア野菜です。キッチンペーパーなどを十分しめせ、容器に入れ、重ならないように種を蒔きます。栽培適温は15~25℃。室内温度を調節すれば一年じゅう栽培可能。栽培期間は1週間から10日ぐらい、毎日水やりを忘れず、常に湿った状態を保つ。そして、小さな穴をあけアルミホイルなどでしっかりと遮光します。ブロッコリースプラウトはガン抑制効果の高いスルフォラファンがブロッコリーの約4倍。貝割れ大根は安眠効果、レッドキャベツは胃に優しいビタミンU。スーパースプラウトはスルフォラファンがブロッコリーの20倍と見た目はか弱いけれど栄養価の高い野菜です。
果菜 葉を食す
キャベツ/cabbage
サボイキャベツ
胃炎や潰瘍の回復に効果があるといわれるビタミンUが含まれています。また、ビタミンC、アミノ酸、カルシウムが豊富で、葉の緑の部分にはカロテンが多く含まれています。フランスのサボア地方発祥の品種です。葉がちりめん状にちじれているのが特徴。煮込み向きで日持ちもよいです。
はくさい/chinese cabbage
はくさい
ビタミンCが多く、風邪の予防や免疫力アップに効果的。カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などミネラル類を含みます。特にカリウムには利尿作用があり、塩分を排出する働きがあるので、高血圧予防にも効果があります。食物繊維が豊富で低カロリーなので、整腸、ダイエットにも効果がありそうです。
ねぎ/green onion
ねぎ
白い部分にはビタミンCが多く、緑黄色野菜に分類される緑の部分にはカロテン、カルシウム、ビタミンKなどが含まれています。中でも香りの成分アリニンは、ビタミンB1の吸収を助け、血行促進、疲労回復、殺菌などに効果と働きがあります。
たまねぎ/onion
たまねぎ
涙の出る原因は硫化アリル。これはビタミンB1の吸収を助けて新陳代謝を活発にします。また、コレステロールの代謝を促し、血液をサラサラにし動脈硬化、高血圧、糖尿病、脳血栓などを予防します。硫化アリルは加熱すると糖度の高いプロピルメルカプタンに変化するので、サラサラ効果を期待するのであれば生で食す。
ブロッコリー/broccoli
ブロッコリー
カロテン、ビタミンCが豊富でキャベツの約4倍といわれてます。糖尿病の予防効果があるクロム、血圧を下げる働きのあるカリウム、貧血を予防する鉄、カルシウムとカルシウムの摂取を助けるビタミンKなどを多く含みます。含まれているスルフォラファンという成分は抗ガン作用も注目されてます。
かき菜
かき菜
アブラナ科アブラナ属の野菜。北関東(特に栃木県佐野市など両毛 地域)で栽培される伝統野菜。カロテン、ビタミンC、B1、B2、葉酸、カルシウム、鉄などのミネラル類を多く含む。特にビタミンCの含有量葉野菜の中でも高い。風邪などの予防するほか、貧血の予防にも効果があります。
みつば/japanese honeywort
みつば
一本の茎に3枚ずつ葉がつくのが名前の由来。野草として古くから食用にされてます。葉はカロテン、ビタミンC、鉄などが比較的多く含まる香りが命の野菜です。軽く茹で、わさび醤油でかまぼこと和えたり、卵とじにするとビタミンやミネラルが効率良く摂れます。
しそ/perilla
しそ
ビタミン類、ミネラル類が多く、特にカンロテンとカルシウム が高い。その他、ビタミンC、B1、B2、カリウム、鉄、ペリルアルデヒドを含みます。また、香りの成分に防腐作用があります。カロテンの量は青じそより少ないですが、梅干しの色つけようは赤じそ。酢につけると鮮やかな赤色になります。また、赤じそで作るしそジュースは疲労回復に効果があるといわれています。水から煮て砂糖トクエン酸を加えて作ります。
モロヘイヤ/jew's mallow
モロヘイヤ
カロテンの含有量は、野菜の中でトップクラス。ビタミンB群、C、Eも豊富で、特にB2はホウレンソウの約20倍、カルシウムは7倍といわれてます。また、ぬめりの成分のムチンは、胃腸などの消化器官や目などの粘膜を保護し、肝機能を高める働きがあります。さっと茹でて醤油を少々たらしかき混ぜると簡単つまみ。茹でて細かくきざんで豆腐にかけても美味しい。
クレソン/cresson
クレソン
わさびの仲間で独特の香りとさわやかな辛みがある。カロテン、ビタミンC、B群などのビタミン類、カルシウム、鉄、リンなどのミネラル類が豊富。血液の酸化防止や赤血球の生成、貧血予防効果もあります。また、生活習慣病の予防や強壮、消化促進などにも効果があるといわれています。茹でておひたしやごま和えOK、きざんでスープや味噌汁、チャーハン、卵とじにしても美味しいです。
みずな/potherb mustard
みずな
アブラナ科に属し、別名「ひらぎ菜」「千筋水菜」「京菜」などと呼ばれてます。寒さに強いのが特徴。また、カロテンと風邪の予防になるビタミンCが豊富で、カルシウムや鉄、カリウムなどのミネラル類、食物繊維も多く、バランスのとれた緑黄色野菜。根もとから葉先まで丸ごと食べられることができ、サラダで生食もよし、鍋にも・・・。
根菜 根を食す
だいこん/radish
だいこん
根の部分は95%が水分で、ビタミンCと消化酵素ジアスターゼが豊富。ジアスターゼは熱に弱いので、生のまま食べるのが効果的。葉はカロテン、ビタミンC、カリウム、食物繊維が豊富な緑黄色野菜。春の七草のひとつ(すずしろ)です。尚、甘い首の部分は、おろしやサラダに。中央部分は煮物、辛みの強い先端は薬味として使えます。
にんじん/carrot
にんじん
表皮の下にもっともカロテンが含まれていて、免疫力を高め皮膚や粘膜を強くし、ガン、心臓病、動脈硬化などに効果があるといわれてます。カリウム、カルシウムも豊富で、ビタミンCも含んでいます。因みに”島いんじん”は、ごぼうのように細長く黄色にんじん。
じゃがいも/potato
じゃがいも
主成分はでんぷんで、ビタミンCやB1も豊富。因みにじゃがいもはナス科です。今まで栽培したのは・・・
「きたあかり」明るい黄色の果肉。
「男爵」果肉は白くて粉質。粉ふきいもやマッシュポテト向き。
「とうや」煮崩れがすくないので煮物向き。
「メークイン」細長い卵形で果肉は淡い黄色できめ細かい。粘質の代表品種。
「レッドムーン」赤い表皮に黄色い果肉。粘質で煮物向き。
さといも/taro
さといも
主成分はでんぷん質。でんぷんは加熱すると糊化し消化しやすくなります。カリウムはイモ類の中で一番多く、高血圧予防に効果的です。たんぱく質、ビタミンB群、C、などを含み栄養価が高い。食物繊維も豊富で水分が多いため低カロリー。ダイエットにもいいかも・・・。ぬめりのひとつでもあるガラクタンは、脳細胞を活性化させ免疫力を高める効果があるといわれてます。
山うど/udo
山うど
自生していた山うどを移植。カルシウム、カリウム、亜鉛、鉄などのミネラル、少量のタンニン、精油、酵素を含む。ビタミンB1、B2、C、k、パントテン酸を多く含みます。カリウムをキュウリより多く含み、高血圧予防になると言われています。食物繊維が多く、便秘解消、大腸がん予防に効果あり。ヤマウドの粕漬けは食欲を高め、腸内の乳酸菌を増やし、ビタミンB1、Eを強化して、腸内の善玉菌を増やすので老化予防に役立つみたいです。
たけのこ/bamboo shoot
たけのこ
これまた自生しているもの。栄養価は高くないです。食物繊維セルロースが豊富で、たんぱく質、ビタミンB1、B2、カリウムを含みます。アミノ酸ノ一種であるグルタミン酸、チロシン、アスパラギン酸を含み、これらはうまみの素。掘りたてはアクもなく刺身で食せます。
ごぼう/burdock
ごぼう
多糖類のイヌリンや繊維質のセルロース、リグニンの含有量が多い。便秘・整腸、動脈硬化やガンの予防にも効果がある。イヌリンは血糖値を下げる効果もあり糖尿病にもいいかも。カリウム、マグネシウム、亜鉛、銅などのミネラル成分も多い。